県職員1220人異動デジタル化推進 CIO補佐官新設 |
県職員1220人異動デジタル化推進 CIO補佐官新設
山口県は24日、4月1日付の人事異動を発表した。異動規模は1220人(前年度比114人減)で、商工労働部長に小関浩幸総務部次長、土木建築部長に和田卓土木建築部次長を起用。デジタル化の推進に向け、最高情報責任者(CIO)に就く村岡嗣政知事のサポート役として新設する非常勤の特別職「CIO補佐官」に大手IT企業の役員ら3氏を登用する。
補佐官に就任するのは、無料通信アプリを手掛けるLINE(ライン)の砂金信一郎執行役員(46)、市民と協働し課題解決する「シビックテック」に取り組むコード・フォー・ジャパンの関治之代表理事(46)、日本マイクロソフトの中井陽子業務執行役員。それぞれ主に、人工知能(AI)、シビックテック、教育のデジタル化に対する専門的なノウハウを施策に反映させるのが目的。ウェブ会議を月に数回開き、知事に助言や提案する役割を担う。任期は1年。
村岡嗣政知事は定例会見で3氏を公表し「国内の第一線で活躍するトップランナー。県のデジタル化を最大限効果的に進めたい」と施策の具現化に期待を寄せた。利用者の個人情報に中国からアクセス可能となっていたラインから砂金氏を登用する点に関し、施策に対する助言が役割だとして「この問題と切り離して考える」との見解を示した。
総合企画部に発足するデジタル推進局を技術面で支援する非常勤特別職ポスト「未来技術活用統括監」も新設し、昨年6月にNTT西日本から県ニューメディア推進財団へ出向した田中貴光氏(48)を充てる。
小関氏は広島大法学部卒。1986年に県庁に入り、新産業振興課長や商政課長、産業戦略部審議監などを歴任。昨年4月から現職。
和田氏は早稲田大大学院理工学研究科修了。96年に建設省(当時)に入り、国土交通省技術調査課建設技術調整室長などを経て昨年4月から現職。
(岩崎新)
異動名簿
【部長級】商工労働部長(総務部次長)小関浩幸▽土木建築部長(土木建築部次長)和田卓▽総合企画部デジタル推進局長(総合企画部次長)永富直樹▽健康福祉部理事・保健・地域医療担当(健康福祉部次長)時高啓二▽商工労働部理事・エネルギー対策担当(商工労働部次長・総括・働き方改革担当)三浦健治▽農林水産部理事・水産技術担当(下関水産振興局長)三浦忠▽農林総合技術センター所長(農林水産部次長)中司祐典▽労働委員会事務局長(環境生活部次長)松田一宏▽監査委員事務局長(土木建築部次長)本多昭洋▽人事委員会事務局長(農林水産部次長)大田淳夫▽教育委員会出向(観光スポーツ文化部次長)道免憲司
【採用】商工労働部次長・総括・働き方改革担当(下松市副市長)近藤和彦▽議会事務局次長(柳井市参与)栗屋柱
【退職】商工労働部長 福田浩治▽土木建築部長 阿部雅昭▽健康福祉部理事 中本一豊▽商工労働部理事 梶間敏▽農林水産部理事 岩井浩昭▽労働委員会事務局長 武林正治▽農林総合技術センター所長 深田佳作▽監査委員事務局長 渡辺隆之▽人事委員会事務局長 松本道夫▽産業戦略部次長 小原宏朗
▼部次長級以下の異動名簿はこちら
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/e-yama/articles/23875
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