北朝鮮の飛翔体、短距離弾道ミサイルとの見方も |
5/5(日) 19:09配信、最終更新:5/5(日) 19:09 TBS系(JNN)配信より
北朝鮮が4日に発射した飛翔体をめぐり、北朝鮮の国営メディアは、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長が火力打撃訓練を指導したと報じました。発射されたのは短距離弾道ミサイルとの分析も出ています。北朝鮮は4日、東部の元山付近から複数の飛翔体を発射。5日になって北朝鮮の国営メディアが「大口径の長距離放射砲と戦術誘導兵器」の発射訓練を金正恩党委員長の立ち合いのもとで行ったと相次いで報じました。その飛翔体について、韓国の専門家は「短距離弾道ミサイル」だとの見方を示しました。「(北朝鮮は)『戦術誘導兵器』と表現しているが、これは去年2月8日の建軍行事で初公開した『地対地弾道ミサイル』に見えます」(韓国慶南大学極東問題研究所 キム・ドンヨプ教授)キム教授はこの「戦術誘導兵器」について、射程は最長500キロと短距離ながらも、「軍事境界線付近から発射した場合、韓国国内にあるすべてのアメリカ軍基地の攻撃が可能だ」とし、「核弾頭の搭載も可能」との見方を示しました。発射されたのが弾道ミサイルだとすれば、国連安保理決議に違反することになり、国際社会の反応が注目されます。(05日18:05)
私のコメント :令和元年5月6日、北朝鮮は4日、東部の元山付近から複数の飛翔体を発射。5日になって北朝鮮の国営メディアが「大口径の長距離放射砲と戦術誘導兵器」の発射訓練を行ったと報じました。発射されたのが弾道ミサイルだとすれば、国連安保理決議に違反することになり、反応が注目されます。
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米軍なぜ改めてF-15戦闘機を調達? 空自F-15改修も無関係ではないその最新型の概要
5/5(日) 15:01配信 、最終更新:5/5(日) 18:41 乗りものニュース配信より
F-15最新型、80機調達が決まる
アメリカ国防総省は2019年3月12日に発表した2020年度予算案で、「F-15EX」戦闘機8機の調達費として、10億5000万ドルを計上。合わせて2020年度から2024年度までの5年度で、80機を調達する方針を発表しました。同機は、航空自衛隊などが運用しているF-15「イーグル」戦闘機の最新型で、この「最新型のF-15」に関しては、これまで多くのメディアが「F-15X」という名称で報じてきました。
【画像】ミサイルもりもりF-15EX、正面からのイメージ
アメリカ空軍は現在、空対空戦闘を主任務とする制空戦闘機型で、航空自衛隊が保有するF-15Jの原型となった単座型(乗員1名)のF-15Cと、同じく航空自衛隊F-15DJの原型となった複座型(乗員2名)のF-15D、複座で精密誘導爆弾なども搭載できる、多用途戦闘機型のF-15Eという、3種類のF-15を運用しています。メーカーのボーイングは、既存のF-15Cを大幅に能力向上させる「F-15C 2040」をアメリカ空軍に提案してきました。今回、調達計画が発表された80機のF-15EXは、老朽化したF-15C/Dの更新用という位置づけですが、アメリカ空軍は制空戦闘機型であるF-15C/Dの能力向上型ではなく、F-15Eをベースとする多用途戦闘機型のF-15EXを選択しました。F-15C/Dは生産が終了していますが、F-15Eはミズーリ州セントルイスにあるボーイングの工場で、サウジアラビア空軍向けの能力向上型F-15SAが生産されており、カタール空軍向け能力向上型F-15QAの生産も開始されています(ボーイングはこれら輸出向けの能力向上型F-15Eをまとめて「アドバンスドF-15」と呼称)。このため、新規に生産ラインを設置するための投資を必要とせず、機体の価格を抑えられることも、F-15EがF-15EXのベース機となった理由のひとつだと、ボーイングは説明しています。なお、ボーイングは「F-15EXと同じ能力を持つ単座型の開発も可能である」とも述べており、もし採用された場合は、「F-15CX」という名称になるとの見通しも示しています。
なぜ前世代のF-15を調達するのか
アメリカ空軍はF-35A「ライトニングII」戦闘機の導入を進めており、2020年度予算案でも48機の調達費を要求しています。アメリカ軍の制服組トップであるジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長は、3月14日にアメリカ議会上院軍事委員会で、第5世代戦闘機であるF-35Aの導入が進むなかで、あえてF-15EXを導入する理由として、「アメリカ空軍の戦闘機の数を確保するためである」と説明。ボーイングによれば、アメリカ空軍が現在の戦闘機戦力を維持するためには、1年に72機の戦闘機を導入する必要があるのだそうです。2020年度予算に計上されたF-15EXの機体価格は、1機あたり1億3125万ドル(約151億円)と、F-35Aの1機あたり機体価格8920万ドル(約99億円)を上回りますが、1年度あたり18機の調達を計画している2021年度以降は、約9100万ドル(約101億円)から9800万ドル(約109億円)と、F-35Aと大差無い価格になります。ダンフォード統合参謀本部議長は、F-15EXの機体価格はF-35Aと同程度ながら、維持運用にかかる経費はF-35Aの半分以下、機体寿命は2倍以上であると説明した上で、アメリカ空軍における将来の主力戦闘機がF-35Aであるという方針は変わらないものの、現状において、限られた経費のなかで戦闘機の量を確保するには、F-35AとF-15EXを混合運用することが正しい選択だと判断したと述べています。またボーイングは、たとえば濃密な防空網を持つ敵地への攻撃といった、F-35AやF-22Aのような第5世代戦闘機でなければ行なえない作戦があることを認めた上で、必ずしも第5世代戦闘機を投入する必要の無い作戦環境では、兵装搭載量、航続距離、速度性能でF-35Aを上回るF-15EXを投入し、また必要に応じてF-35Aと連携することで、アメリカ空軍へより柔軟な戦闘機の運用能力を与えるとの見解を示しています。
具体的にどんな戦闘機になるの? 空自機改修にも影響か
F-15EXの性能に関しては、今後アメリカ空軍の要求に応じて仕様を定めていくことから、ボーイングは詳細を明らかにしていませんが、おそらく前に述べたF-15SAやF-15QAといった、輸出仕様の能力向上型F-15E、すなわち「アドバンスドF-15」がベースとなるものと考えられます。筆者(竹内修:軍事ライター)は2019年3月にボーイングのセントルイスの施設で、アドバンスドF-15のシミュレーターを体験する機会を得ました。このシミュレーターは前席、後席とも、タッチパネル式の大画面ディスプレーを採用していましたが、ボーイングが発表したF-15EXのイメージCGに描かれたコックピットの大画面ディスプレーは、筆者が体験したシミュレーターのそれよりも大きい、新型のように見受けられます。ボーイングの公式サイトは、近代的なグラスコックピット(従来の各種計器情報を液晶ディスプレーに集約して表示するコックピットのこと)に加えて、空対空ミサイルを含む兵装搭載数の増加や、敵のレーダーやミサイルの攻撃から身を守るための新型電子戦装置、エンジンの改良、搭載するセンサーの能力向上などを、F-15EXの特徴として上げています。また、前に述べたF-15SAとF-15QAは、F-15シリーズとして初めて、パイロットの操作を電気信号でフラップなどの操縦翼面に伝える「フライ・バイ・ワイヤ」を採用しています。F-15EXにもフライ・バイ・ワイヤが採用されるのかは不明ですが、パイロットの負担を大幅に軽減できることから、おそらく採用されると筆者は思います。防衛省は「平成31年度予算案」に、航空自衛隊が運用するF-15J/DJの能力向上改修費を計上しています。この能力向上改修とF-15EXは直接関係していませんが、ボーイングはF-15EXに搭載される、1秒間に8兆7000万回の命令を実行できるコンピューターを、航空自衛隊F-15J/DJの能力向上改修に提案する意向を示しており、それ以外にもF-15EXで採用される新技術が取り入れられる可能性はあると筆者は思います。 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
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私のコメント : 令和元年5月5日、防衛省は「平成31年度予算案」に、航空自衛隊が運用するF-15J/DJの能力向上改修費を計上しています。この能力向上改修とF-15EXは直接関係していませんが、ボーイングはF-15EXに搭載される、1秒間に8兆7000万回の命令を実行できるコンピューターを、航空自衛隊F-15J/DJの能力向上改修に提案する意向を示しており、それ以外にもF-15EXで採用される新技術が取り入れられる可能性はあると竹内 修氏(軍事ジャーナリスト)は、説明をされている。2020年度予算に計上されたF-15EXの機体価格は、1機あたり1億3125万ドル(約151億円)と、F-35Aの1機あたり機体価格8920万ドル(約99億円)を上回りますが、1年度あたり18機の調達を計画している2021年度以降は、約9100万ドル(約101億円)から9800万ドル(約109億円)と、F-35Aと大差無い価格になります。